2015年5月31日日曜日

現代朗読体験講座のお知らせ(5.31)

朗読体験講座現代朗読協会の朗読体験講座、2015年5月末のお知らせです。
まったく朗読をやったことがない/ちょっとやってみたいと思っている人や、すでに経験はあるけれど朗読表現に行き詰まりを感じているような方のためにおこなう、ワークショップ形式の体験講座です。
◎日時 2015年5月31日(日) 18:00〜20:00
◎場所 現代朗読協会・羽根木の家(京王井の頭線新代田駅徒歩2分)
    世田谷区羽根木1-20-17
◎参加費 2,000円
※詳細とお申し込みはこちらから。
◎こんなことをやります
現代朗読というあたらしい表現を理解するために、実際に身体を動かしたり声を出したりして体験していただきます。
毎回、下のようなプログラムからいくつかをピックアップしてご紹介する予定です。
・朗読のための声と身体の準備。
・朗読するときに起こっているさまざまなことの理解。
・朗読のためのテキストの扱い方、読み方と、朗読実践。
・柔軟でとらわれない表現をおこなうためのヒント。

2015年5月26日火曜日

5月の「白楽ないと」ライブ@横浜白楽〈ビッチェズ・ブリュー〉(5.26)

横浜・白楽のジャズスポット〈ビッチェズ・ブリュー〉で、水城ゆうがさまざまなパフォーマーとコラボレートしておこなう即興ライブセッションのお知らせです。

2015年5月の開催は5月26日(火)となります。_2015_04_18_11_23_55_1_

魅力的なゲストプレーヤーも参加予定です(調整中)。

どなたも気楽にお越しください。

◎日時 2015年5月26日(火)19:30開場/20:00開演

◎場所 横浜・白楽〈ビッチェズ・ブリュー〉

横浜市神奈川区西神奈川3-152-1 プリーメニシャン・オータ101

東急東横線・白楽駅下車 徒歩5分

◎ミュージックチャージ 2,000円(1ドリンク付)

予約先:ビッチェズ・ブリュー 電話:090-8343-5621 (杉田直通)

または現代朗読協会お問い合わせ・予約フォーム からお問い合わせ内容を「公演・ライブご予約」を選び、メッセージ欄に「ビッチェズ・ブリュー」と明記してください。

(主宰 水城ゆう)

直近の共感的コミュニケーション関連イベント

IMG_2883いよいよ初夏も本格的になり、夏服のシーズン、活動の季節がやってきた。
ひとりひとりが自分のニーズにつながり、いきいき能力を発揮するために、共感的コミュニケーションのスキルは役に立つ。
共感的コミュニケーション、マインドフルネスと瞑想、これらは現代人に必要かつ有効なスキルである。

そんな共感的コミュニケーションを学べる共感カフェなどのイベントを、まとめて案内しておく。
初めての方もリピーターも都合をあわせて気楽にご参加ください。

共感・声カフェ@羽根木の家
5月の羽根木の家での共感・声カフェは、5月28日(木)昼の部14〜16時、夜の部19〜21時です。

マインドフル手帳術ワークショップ@羽根木の家
マインドフルネスと共感的コミュニケーションの手法を活用した手帳術で人生をすっきりさせる、画期的なワークショップを開催します。5月31日(日)午前、羽根木の家にて。

横浜共感カフェ
6月2日(火)夜、横浜の神奈川県民センターにて、共感的コミュニケーションをまなんでいる仲間が主催する共感カフェを開催します。どなたも参加できます。

【共感的コミュニケーションとは】

アメリカの心理学者、マーシャル・ローゼンバーグによって提唱され体系化されたNVC(Nonviolent Communication)を、いくらか噛みくだき、とくに言葉使いなどを日本人にも使いやすくすることを目的に、水城ゆうが整理したものです。
職場、学校、家族、パートナーなど、あらゆる場面での人間関係の向上に役に立ちます。
また組織運営や紛争解決にも大きな力を発揮するでしょう。
共感的コミュニケーションのスキルを身につけることで、人間関係のストレスを取りのぞき、生きいきと人生の荒波を楽しめるようになります。

(現代朗読協会主宰 水城ゆう)

2015年5月「沈黙[朗読X音楽]瞑想」公演レポート

IMG_10842003年ごろに盲目のサックス奏者ウォルフィー佐野とはじめた、地下室での暗闇ライブは、その後ソロピアノによる即興暗闇演奏「ディープリスニング」ライブへと移っていった。
2005年にティク・ナット・ハンの著書『禅的生活のすすめ』に出会い、マインドフルネスと瞑想の実践を独自にはじめた。

2007年に安納献くんよりNVC(=Nonviolent Communication/非暴力コミュニケーション)を紹介され、教わり、練習しはじめた。

2011年、音読療法協会設立。
東北の被災地をはじめ、高齢者福祉施設、学校、病院などをまわっているが、機会をとらえてピアノ演奏もまじえている。

音楽には情動に直接働きかける強い力もあれば、非言語的な瞑想世界へと誘導する力もある。
とくに聞きなれないメロディやハーモニーは、記憶や思考をうながすことなく、聴感覚をとおして感覚体としての自分自身の存在そのものに気づく手助けができる。
そのようなことがわかってきたので、今年2015年にはいってから私は積極的に音楽瞑想のイベントを展開している。

明大前〈キッド・アイラック・アート・ホール〉は以前から現代朗読の公演でホールを、沈黙の朗読のライブで地下のブックカフェ〈槐多〉をよく利用していたが、音楽瞑想は3階のギャラリースペースでおこなっている。
ここにアップライトのピアノがやってきたのは、今年2月のことだ。
非常にすぐれた音響空間で、ピアノは「響きすぎる」くらいによく響く。
うっかり無自覚に音を重ねてしまうと、音が重なりすぎて、ゴテゴテに絵の具を重ねすぎた油絵のようになってしまう。

今回の公演では、それを逆手にとって、オープニングのピアノ演奏でわざと多くの音を重ねて、わんわんと空間を鳴らしてみた。
これはギャラリーで展示中の広河隆一さんの写真に触発されて出てきた音なのかもしれない。

私のピアノソロにつづいて、現代朗読の野々宮卯妙が朗読をスタート。
今回のテキストは彼女の大学時代の卒論だかゼミだかのテーマだったという、九鬼周造の『いきの構造』の冒頭部分。
哲学書であるから、ストーリーはなく、ことばや論理も難解で、通常の朗読鑑賞にはあまり向かないテキストといえるだろう。
そこが逆にねらいなのだという。
沈黙の朗読というパフォーマンスにおいては、なかなか効果的だったのではないかと思う。

IMG_2968

今回、私はピアノ以外にも、いくつかの楽器というかガジェットを持ちこんでいた。
パーカッションがいくつか、カリンバ、笛、ベル、おもちゃのハーモニカなど。
ピアノ演奏のほかにも、これらを使って朗読にからんだり、手拍子や口笛、足踏み、ピアノ叩きまで動員して、いろいろ遊んでみた。
いやいや、楽しい。
幅3センチしかないマイクロハーモニカが、意外におもしろい味を出してくれた。
また持っていこう。

前半はそうやって、しだいに沈黙にむかっていく賑やかな朗読。
まんなか部分で完全に沈黙にいたり、そして照明は暗転。
まっくらななかで、後半の音楽瞑想がスタート。
あとは自分でも「いまこの瞬間」しかとらえていない、濃いマインドフルの状態での瞑想的演奏が、たぶん30分くらい?

終わってから、用意してきたワインやつまみを出し、ご来場のみなさんとゆっくりとおしゃべりさせていただいた。
ゆったりと楽しい時間がすぎていった。

おいでいただいたみなさん、ありがとう。
次回のこの公演は6月26日(金)夜を予定している。
今回来られなかった方も、来られた方も、どうぞお越しください。

6月公演の詳細と申し込みはこちら

(現代朗読協会主宰 水城ゆう)

2015年5月「沈黙[朗読X音楽]瞑想」公演レポート

IMG_10842003年ごろに盲目のサックス奏者ウォルフィー佐野とはじめた、地下室での暗闇ライブは、その後ソロピアノによる即興暗闇演奏「ディープリスニング」ライブへと移っていった。
2005年にティク・ナット・ハンの著書『禅的生活のすすめ』に出会い、マインドフルネスと瞑想の実践を独自にはじめた。

2007年に安納献くんよりNVC(=Nonviolent Communication/非暴力コミュニケーション)を紹介され、教わり、練習しはじめた。

2011年、音読療法協会設立。
東北の被災地をはじめ、高齢者福祉施設、学校、病院などをまわっているが、機会をとらえてピアノ演奏もまじえている。

音楽には情動に直接働きかける強い力もあれば、非言語的な瞑想世界へと誘導する力もある。
とくに聞きなれないメロディやハーモニーは、記憶や思考をうながすことなく、聴感覚をとおして感覚体としての自分自身の存在そのものに気づく手助けができる。
そのようなことがわかってきたので、今年2015年にはいってから私は積極的に音楽瞑想のイベントを展開している。

明大前〈キッド・アイラック・アート・ホール〉は以前から現代朗読の公演でホールを、沈黙の朗読のライブで地下のブックカフェ〈槐多〉をよく利用していたが、音楽瞑想は3階のギャラリースペースでおこなっている。
ここにアップライトのピアノがやってきたのは、今年2月のことだ。
非常にすぐれた音響空間で、ピアノは「響きすぎる」くらいによく響く。
うっかり無自覚に音を重ねてしまうと、音が重なりすぎて、ゴテゴテに絵の具を重ねすぎた油絵のようになってしまう。

今回の公演では、それを逆手にとって、オープニングのピアノ演奏でわざと多くの音を重ねて、わんわんと空間を鳴らしてみた。
これはギャラリーで展示中の広河隆一さんの写真に触発されて出てきた音なのかもしれない。

私のピアノソロにつづいて、現代朗読の野々宮卯妙が朗読をスタート。
今回のテキストは彼女の大学時代の卒論だかゼミだかのテーマだったという、九鬼周造の『いきの構造』の冒頭部分。
哲学書であるから、ストーリーはなく、ことばや論理も難解で、通常の朗読鑑賞にはあまり向かないテキストといえるだろう。
そこが逆にねらいなのだという。
沈黙の朗読というパフォーマンスにおいては、なかなか効果的だったのではないかと思う。

IMG_2968

今回、私はピアノ以外にも、いくつかの楽器というかガジェットを持ちこんでいた。
パーカッションがいくつか、カリンバ、笛、ベル、おもちゃのハーモニカなど。
ピアノ演奏のほかにも、これらを使って朗読にからんだり、手拍子や口笛、足踏み、ピアノ叩きまで動員して、いろいろ遊んでみた。
いやいや、楽しい。
幅3センチしかないマイクロハーモニカが、意外におもしろい味を出してくれた。
また持っていこう。

前半はそうやって、しだいに沈黙にむかっていく賑やかな朗読。
まんなか部分で完全に沈黙にいたり、そして照明は暗転。
まっくらななかで、後半の音楽瞑想がスタート。
あとは自分でも「いまこの瞬間」しかとらえていない、濃いマインドフルの状態での瞑想的演奏が、たぶん30分くらい?

終わってから、用意してきたワインやつまみを出し、ご来場のみなさんとゆっくりとおしゃべりさせていただいた。
ゆったりと楽しい時間がすぎていった。

おいでいただいたみなさん、ありがとう。
次回のこの公演は6月26日(金)夜を予定している。
今回来られなかった方も、来られた方も、どうぞお越しください。

6月公演の詳細と申し込みはこちら

(現代朗読協会主宰 水城ゆう)

2015年5月20日水曜日

5月「沈黙[朗読X音楽]瞑想」公演@明大前キッドギャラリー(5.20)

IMG_0885 ご好評をいただいている「沈黙[朗読X音楽]瞑想」5月公演のご案内です。

これは公演、ライブであると同時に、ご来場いただいたみなさんにある種の「体験」そのものを提供する、まったくあたらしい試みでもあります。

ともに深く、ことば、静寂、音、そして空間とご自分の存在そのものをあじわってください。

◎日時 2015年5月20日(水)19:30開場/20:00開演

◎場所 キッド・アイラック・アート・ホール 3階ギャラリースペース

    (京王線明大前駅徒歩1分)

    (156-0043)東京都世田谷区松原2-43-11

◎料金 2,000円

 野々宮卯妙 朗読

 水城ゆう  ピアノ演奏

予約先:ホール電話:03-3322-5564

または現代朗読協会お問い合わせ・予約フォーム からお問い合わせ内容を「公演・ライブご予約」を選び、メッセージ欄に「沈黙瞑想」と明記してください。

終演後、ささやかながらワインとおつまみをご用意する予定です。

お時間のある方はお残りいただいて、おつきあいください。

2015年5月14日木曜日

【YouTube】4月の「沈黙[朗読X音楽]瞑想」抜粋映像

2015年4月17日。
明大前〈キッド・アイラック・アート・ホール〉の3階ギャラリースペースにておこなわれたライブイベント「沈黙[朗読X音楽]瞑想」のもようから、ごくかいつまんで抜粋映像にしました。

朗読は野々宮卯妙、ピアノ演奏は水城ゆう。
テキストは夏目漱石作「夢十夜 第一夜」です。

映像はこちら(画像をクリックしてください)。

次回の「沈黙[朗読X音楽]瞑想」は5月20日(水)夜に、おなじ場所で開催します。
詳細と申し込みはこちら

次世代作家養成コース、今週のお題は「刺青」

無題日曜日の夜は次世代作家養成コースの今期2回めを開催した。
今期参加者のひとりと野々宮卯妙が欠席で、参加者は私をいれて3人。
楽しくやれたので寂しくはないけれど、なんかもったいないな。
おもしろく、充実しているのに。
音声記録はとってあるので、もし3回め以降の途中からでも参加したいという人がいたら、歓迎。
みんなで最終アウトプットである機関誌『HiYoMeKi』を発行するのだ。

2回めは、書き手・表現者にとっては最重要スキルである「自己共感」についての解説。
これはNVC(=Nonviolent Communication/非暴力コミュニケーション)をベースにしている共感的コミュニケーションを用いたスキルで、テキスト表現にかぎらず表現行為におけるオリジナリティの源泉であるところの原表現衝動を濁らせないための重要な方法だ。
そしてこれは、表現者である自分自身を守るための方法でもある。
この「身を守る方法」を持っているかどうかで、表現ののびやかさはまったく変わってくる。

というような話を最初にしてから、テキスト表現の実践にはいっていった。
毎回、テーマにそって500字以内、もしくは1000字前後の短文を提出してもらうのだが、今回のテーマは「プロ野球」だった。
今期から参加しているせっちゃんは、とってもかわいらしい中学生のエピソードを、ベテランの奥田くんはもう非の打ちどころのない完璧な短編を提出してきた。
奥田くんはあまりに完全すぎてなにもいうことがないので、せっちゃんの課題を使って短編小説とはなにかについての解説。

短編小説はたんにみじかい小説というものではなく、大きな世界の一瞬を切り取った断面であったり瞬間でなければならず、みじかくてもそこにある世界の存在が感じられなければ小説とはいえない。
では具体的にどのようにすれば世界を切り取れるのか、さらに切り取った世界を立体的に命を吹きこむにはどうすればいいのか、とくにディテールの重要性について解説した。

最後にいつもやるテキストエチュードとして、「比喩表現のエチュード」をやった。
これもみんなで頭をひねって、けっこう楽しい時間となる。

次回はつぎの日曜日・5月17日18時からの開催で、テーマは「刺青」。
体験参加や途中参加、歓迎。
詳細と申し込みはこちらからどうぞ。

(現代朗読協会 主宰 水城ゆう)

2015年5月13日水曜日

5月のオーディオブック・リーダー養成講座

ABReaderハイクォリティなオーディオブックを制作しているアイ文庫が開講するオーディオブックリーダー養成講座では、個人セッションを受け付けています。
トレーニング期間中は現代朗読協会が全面的にバックアップ、なんとゼミや講座に出放題の特典付き!
「やればできる」、自分の前進を実感してみませんか?

2015年5月は以下の日時で個人セッションを受けつけています。

 18日(月)午後/午後の日中
 19日(火)午前
 20日(水)午前/午後の日中
 21日(木)午前/午後の日中
 22日(金)全日
 25日(月)全日
 26日(火)午前/午後の日中
 27日(水)午前/午後の日中
 29日(金)全日
 30日(土)午前

主催:アイ文庫
協力:現代朗読協会

※申込みはこちら

【概要】
オーディオブックの読みや収録についてのノウハウとトレーニング法を一日で集中講義します。
その後1〜2か月のトレーニング期間をおいて最終収録実習をおこないます。

【詳細】

(1)集中講座
ご希望の日時でまずは初回集中講義(約2時間)を受講していただきます。
日時はご相談ください。
とても居心地のいい世田谷の築78年の古民家でじっくり学んでいただきます。

◎場所 羽根木の家(世田谷区/京王井の頭線新代田駅からゆっくり歩いて4分)
◎受講料 33,000円/カード決済可

(2)トレーニング

収録用の作品を選び、(1)の内容の習得と(3)にむけての1〜2か月間のトレーニング期間を設けます。
期間中は現代朗読協会の朗読ゼミ(オーディオブックリーダーも多数参加)に自由に参加いただけます(参加費免除)。
またメールによる指導やスカイプなどのオンライン面談での習得状況のチェックにも応じます。質問等も自由です。

(3)最終収録実習

アイ文庫のスタジオにて収録実践をおこないます。
詳細な技術チェックや表現レベルの評価、今後の方向性についてのアドバイスなどをさせていただきます。
その結果を受けて、

 A) アイ文庫オーディオブックの本収録へと進む
 B) 現代朗読協会での実習を継続(ゼミ生登録)する
 C) 独立して自主制作

という選択肢をご自分でえらんでいただきます。

【本講座の特徴】
オーディオブックリーダー(朗読者)は、ナレーターでもアナウンサーでもなく、声優でもない、新しい声のジャンルです。
オーディオブックの朗読にチャレンジしてみたいと思っている人が多いなか、その読みや収録についてのノウハウをしっかりとアドバイスしてくれる場所はそう多くありません。
そんななかで、アイ文庫は、今後も長くネットコンテンツとして流通していくに耐えるクオリティを持ったオーディオブックの制作とリーダーの育成にあたっています。
単なる音読コンテンツではなく、「朗読作品」としてのオーディオブックを読める人を育てることが目的です。

文芸朗読、詩曲集、教科書朗読、英語朗読などで業界随一のクオリティと実績を持つアイ文庫のオーディオブック・ディレクターが指導にあたります。
ただ読むだけではない、情報伝達のみにとどまらない、「表現」の域にまで踏みこんだクオリティの高いオーディオブック収録ができるハイレベルなリーダー(朗読者)の育成をめざします。数多くの実践的なノウハウを盛りこんだプログラムで予定しています。

アイ文庫のツイッターも参考にしてください。

講師:水城ゆう(みずき・ゆう)
作家、音楽家、朗読演出家。
NPO法人現代朗読協会代表。音読療法協会オーガナイザー。
京都でジャズトリオを率いてバンド活動、地元・福井県のラジオ、テレビ局で番組司会、構成作家等を務めた後、1986 年に徳間書店よりSF 冒険小説で小説家デビュー。
ピアノの即興演奏家としてカルメン・マキ、鈴木重子、酒井俊らと共演。番組制作者・現代朗読演出家として千人超の実演家の観察・指導の経験から音読療法を確立、セラピスト養成の傍ら学校・被災地・カフェ等で指導・サポートを行う。
小説のほか「共感的コミュニケーション」「音読療法の基礎」「音読・群読エチュード」「現代朗読考」「水城式ジャズの聴き方」など著書多数。

2015年5月4日月曜日

次世代作家養成コース、2015年5月スタート

テキスト表現ゼミ テキストを通じて表現の本質に迫る“虎の穴”/オンライン受講もOK

テキスト(文章/文字)を使った自己表現を研究するための、全10回コースです。

遠方の方や、羽根木の家まで開催日時に来にくい方は、オンライン受講もできます。

扱うテキストは小説、随筆、詩、シナリオ、評論、ブログ記事、メール、ツイッター、フェイスブックメッセージなど、ジャンルを問いません。

テキストを用いて自分を他人に伝えることを学び、研究成果をアウトプットしていくためのコースです。

最終的には機関誌『HiYoMeKi』に参加者全員の作品が掲載されます。

◎受講料 45,000円(教材費含む)/カード決済可(VISA・Master)

◎定員  10人(定員になりしだい締め切ります)

※詳細とお申し込みはこちら から。

※機関誌『HiYoMeKi』はこちら を参照。

オンライン参加 にはGoogle+のハングアウトを使用できる環境が必要です。

◎次世代作家養成コース全10回のスケジュール

 5月4日、10日、17日

 6月7日、21日

 7月5日、19日

 8月2日、9日、23日

5月4日(月/みどりの日)以外は、いずれも日曜日18:00〜20:30の2時間半。

◎全10回の内容

(1) 導入/テキスト表現ショートエチュード

 (以後、毎回テーマを決めての作品提出をしていただきます)

(2) テキスト表現におけるオリジナリティとはなにか/それを決定づけるもの

(3) 作品分析法/文体・ストーリー・その他テキスト評価の詳細

(4) 身体性と文体/文体とはなにか/身体と文体のエチュード

(5) プロットの立て方/そのエチュード

(6) リライトの技術/印刷原稿の要式/商業作品の決まりごと

(7) 次世代型(ネット時代における)作家・書き手のあり方と可能性、収益法

(8) テキストと他表現ジャンルとの関係/積極的な関わり/マルチ表現

(9) 最終作品提出と読み合わせ/作品分析とリライトの検討

(10) 最終作品決定/補足/まとめ/HiYoMeKi発行に向けての諸確認

◎オンラインクラス

地方在住や、外出がままならないけれど、「次世代作家養成コース」で指導を受けてみたい……そんな方のために、自宅にいながらにして参加できるシステムです。

参加方法など詳しくはお問い合わせください。

※詳細とお申し込みはこちら から。

5月の羽根木韓氏意拳初級講習会(5.4)

10649619_828908280482939_418949924964207162_n現代朗読協会「羽根木の家」での内田秀樹準教練による韓氏意拳の体験&初級講習会、2015年5月のお知らせです。
韓氏意拳は自分の身体に注目し、身体の聲(こえ)に耳を傾ける稽古を主としているので、痛い思いをするようなことはまったくありません。
運動や武術の経験のない方、女性の方も多く、性別、また年齢を問わず、取りくみやすい内容になっています。
世話人である水城自身も、演出指導、ピアノ演奏、そして実生活面など多くの局面で、自分の身体にたいする意識が大きく変化しました。
演奏家としてもともと身体意識は人並み以上にあるつもりでしたが、韓氏意拳がもたらす身体意識の緻密さと深さは他の武術やボディーワークとはまったく異なる質を持っています。
演奏家、舞踏家、パフォーマーといった方にもおすすめの内容です。
● 講師からのひとこと
私達の身体には自然な働きがありますが、その自然さは複雑で捉え難いものです。
そこでまずは自身に注目し、様々な運動を通じて私たちの身体に宿る自然を見つけていくというのが韓氏意拳の試みです。
武術というと厳しいイメージがありますが、意拳の練習は手を挙げる、寄せる、振るといったとても簡素な練習が主なので運動経験、武術経験のない方でも大丈夫です。
稽古に取り組んでいる方には教育、芸術、音楽などの関係者も多く、みなに得る所があるのも意拳の特徴のようです。
幅広い層の方のご参加をお待ちしています。
羽根木韓氏意拳◎日程 2015年5月4日(月/みどりの日)
 10:00〜12:30 午前の部(初級教程・体験可)
 14:00〜16:30 午後の部(初級教程・会員クラス)
◎参加費 1クラス3,500円、2クラス6,500円(講習会費、会場費、講師交通費)
◎場所 現代朗読協会・羽根木の家(京王井の頭線新代田駅徒歩2分)
    世田谷区羽根木1-20-17
※初級講習会の申し込みはこちら
◎持物 動きやすい服装・筆記用具・メモ
◎定員 各回8名(定員になりしだい締切らせていただきます)
※韓氏意拳の紹介はこちら
● 講師プロフィール
内田秀樹内田秀樹(うちだひでき)
韓氏意拳 創始人 韓競辰及び日本韓氏意拳学会公認 初級準教練。
2007年より韓氏意拳を学び始め、韓競辰、光岡英稔、駒井雅和、鹿間裕行より指導を受ける。
2008年より埼玉分館 世話人補佐を務め、2013年4月より教練養成課程に入る。
現在、東京分館、埼玉分館で指導活動中。東京都で呉服屋を営む。

2015年5月2日土曜日

始まった基礎コースとライブコース(途中参加歓迎)

無題0502基礎今日から現代朗読協会の5月始まり「現代朗読基礎コース」と「朗読ライブ出演コース」がスタートした。
まだ始まったばかりなので、途中参加も可能。
興味がある方はどうぞご参加ください。

午前中は基礎コース、午後はライブコース。
いずれも「現代朗読」における「表現」とはなにかについて、基本的なことをまずしっかりと押さえるためのエチュードと講義をおこなった。

そもそも表現とはなんだろう、ということだ。
現代朗読において表現とは「自分自身のユニークさや独自性のいまこの瞬間のありようを他者に伝える行為」と定義している。
朗読はテキストを読みあげる形を取るが、テキストの内容を「伝達」する行為は、表現とはちがう。
わかりもしない作者の思いとか、読み手が勝手に決めつけている作品のテーマといった「思い込み/妄想」をオーディエンスに押しつけることでもない。
ただ正直に自分自信のいまこの瞬間のありようを、テキストを読むという行為を通じて表現するのが、現代朗読における表現である。

表現にも2種類あって、ひとつはプリペアド、つまり準備され、構築されたもの。
「このような形で伝えたい」という「設計」にもとづいて、それが再現できるように何度も練習し、準備する。
もうひとつは、インパロバイズド、つまり即興性であり、現在性である。

前者は設計し、計画し、準備して、それを表現の場に持ちこもうとするのだが、人間は生き物であり、毎日変化する。
一瞬としておなじ瞬間はない。
昨日準備したことを、今日おこなおうとしても、無理が生じる。
その無理を埋めようとして、さらに何度も練習して、構築を強化していくのだが、それをやればやるほど生き生きしたものから遠ざかっていく。
コンテンツとしては瑕疵のないものが完成するかもしれないが、表現行為としては死んでいるといわざるをえない。
商業コンテンツはしばしばそのような形を取る。

自分に正直に、誠実に表現しようとすると、準備されたものを手放し、いまこの瞬間の自分の生命活動に耳をすまし、それをよりどころとして表現していくしかない。
現代人はこういった感受性を決定的にうしなってしまっていることが多い。
それは、社会性を身につけてしまったゆえの結果である。

社会性は社会性として、それとは別に自分の生命活動に深く触れていく感受性を取りもどし、いまこの瞬間の生き生きした表現の喜びに踏みこんでいく必要がある。
一見、そちらはとても不確定で、薄暗く、見通しが悪くて、不安がよぎる。
しかし、いったんそちらに踏みこみ、自分自身の生命の声を聞くことができれば、逆にこれほどリアルな実存はないと実感できるだろう。
それができれば、他人からどんな批判を浴びせられようが、まったく気になるようなことはない。
ただ、自分自身でありつづければいいだけだとわかっているからだ。

すべての人はそれぞれユニークで貴重な存在だ。
しかし、ユニークさ・独自性と奇抜さはまったく別のものだ、という話もした。
ここも重要な観点だ。

概念としてことばをつらねると、抽象的で難解に聞こえるかもしれないが、実際にやることは具体的だ。
自分自身を繊細に緻密に見ながら、テキストを読んでみる。
気づくことが山のようにある。

基礎コースもライブコースも、全10回を通じて、深く深く自分の命そのものに接近し、触れていく。
途中から参加を希望する方や興味をお持ちの方は、現代朗読協会まで気軽にお問い合わせください。
問い合わせ窓口はこちら

(現代朗読協会主宰 水城ゆう)

始まった基礎コースとライブコース(途中参加歓迎)

無題0502基礎今日から現代朗読協会の5月始まり「現代朗読基礎コース」と「朗読ライブ出演コース」がスタートした。
まだ始まったばかりなので、途中参加も可能。
興味がある方はどうぞご参加ください。

午前中は基礎コース、午後はライブコース。
いずれも「現代朗読」における「表現」とはなにかについて、基本的なことをまずしっかりと押さえるためのエチュードと講義をおこなった。

そもそも表現とはなんだろう、ということだ。
現代朗読において表現とは「自分自身のユニークさや独自性のいまこの瞬間のありようを他者に伝える行為」と定義している。
朗読はテキストを読みあげる形を取るが、テキストの内容を「伝達」する行為は、表現とはちがう。
わかりもしない作者の思いとか、読み手が勝手に決めつけている作品のテーマといった「思い込み/妄想」をオーディエンスに押しつけることでもない。
ただ正直に自分自信のいまこの瞬間のありようを、テキストを読むという行為を通じて表現するのが、現代朗読における表現である。

表現にも2種類あって、ひとつはプリペアド、つまり準備され、構築されたもの。
「このような形で伝えたい」という「設計」にもとづいて、それが再現できるように何度も練習し、準備する。
もうひとつは、インパロバイズド、つまり即興性であり、現在性である。

前者は設計し、計画し、準備して、それを表現の場に持ちこもうとするのだが、人間は生き物であり、毎日変化する。
一瞬としておなじ瞬間はない。
昨日準備したことを、今日おこなおうとしても、無理が生じる。
その無理を埋めようとして、さらに何度も練習して、構築を強化していくのだが、それをやればやるほど生き生きしたものから遠ざかっていく。
コンテンツとしては瑕疵のないものが完成するかもしれないが、表現行為としては死んでいるといわざるをえない。
商業コンテンツはしばしばそのような形を取る。

自分に正直に、誠実に表現しようとすると、準備されたものを手放し、いまこの瞬間の自分の生命活動に耳をすまし、それをよりどころとして表現していくしかない。
現代人はこういった感受性を決定的にうしなってしまっていることが多い。
それは、社会性を身につけてしまったゆえの結果である。

社会性は社会性として、それとは別に自分の生命活動に深く触れていく感受性を取りもどし、いまこの瞬間の生き生きした表現の喜びに踏みこんでいく必要がある。
一見、そちらはとても不確定で、薄暗く、見通しが悪くて、不安がよぎる。
しかし、いったんそちらに踏みこみ、自分自身の生命の声を聞くことができれば、逆にこれほどリアルな実存はないと実感できるだろう。
それができれば、他人からどんな批判を浴びせられようが、まったく気になるようなことはない。
ただ、自分自身でありつづければいいだけだとわかっているからだ。

すべての人はそれぞれユニークで貴重な存在だ。
しかし、ユニークさ・独自性と奇抜さはまったく別のものだ、という話もした。
ここも重要な観点だ。

概念としてことばをつらねると、抽象的で難解に聞こえるかもしれないが、実際にやることは具体的だ。
自分自身を繊細に緻密に見ながら、テキストを読んでみる。
気づくことが山のようにある。

基礎コースもライブコースも、全10回を通じて、深く深く自分の命そのものに接近し、触れていく。
途中から参加を希望する方や興味をお持ちの方は、現代朗読協会まで気軽にお問い合わせください。
問い合わせ窓口はこちら

(現代朗読協会主宰 水城ゆう)

四茶げろきょオープンマイク、4月開催終わりました

無題04よんちゃ2015年4月29日、午後。
毎月恒例となった三軒茶屋のライブスペース〈四軒茶屋〉での現代朗読協会(げろきょ)主催のオープンマイクが、今月も開催された。

毎回宣言しているように、このオープンマイクは「批評」「批判」などのジャッジメントをいっさいおこなわず、お互いに共感的に受け取り合うことで、真に安心してのびやかに表現できる場を作ることを目的としている。
とはいえ、出演者は聴いてくれた人たちからなんらかのフィードバックは欲しいもので、そのための仕組みとして、「味覚フィードバックシート」を毎回準備している。
出演者は全員、オーディエンスの全員からそのフィードバックシートを受け取り、自分の表現がどのように受け取ってもらえたのか知ることができる。
しかし、そこには批評や批判はなく、安心して受け取ることができる、という仕組みだ。

いつも司会のサポートをしてくれている森沢幸と、進行を手伝ってくれている野々宮卯妙のふたりともが、やんごとない用事で参加できなかったので、サポートをげろきょのゼミ生の川崎満里菜(弱冠21歳)にお願いした。
これがなかなかユニークで、今回は独特の雰囲気になった。

オープンマイクのトップバッターは、弱冠22歳の朗読者にして老練な雰囲気を醸し出している飯干くん。
とても満里菜とほぼ同い年とは思えない。

二番手はげろきょゼミ生の福豆々子さん。
与謝野晶子のぶっとんだ童話を、生き生きと楽しそうに読んでくれた。

三番手は川崎実雪・満里菜の母娘による紙芝居。
これは前回3月の続編ということで、前回のあらすじ付きでおこなわれた。
私もいちおうメンバーの一員として、ピアノ演奏で参加。

四番手は、げろきょゼミ生のバンガードさん。
夏目漱石の名作『草枕』の冒頭を、「重心移動朗読」で読む。
重心移動朗読がなんなのか、興味がある人は、現代朗読協会の講座に体験参加してみてください。

五番手は黒猫さんと原口さんによる「黒猫のタンゴ」。
ピアノの黒猫さんがとっても不思議な譜面を使っていたので、あとで見せてもらったら、さらに謎が深まるばかりの不思議さだった。

つづいて黒猫さんひとりによるピアノ演奏。
ドビュッシーの「月の光」だったが、何年かぶりにひと前でピアノを弾くという黒猫さん。
上手・下手を超えて、曲への思いや真摯さが伝わってきて、少なくとも私は胸が熱くなった。
おふたりにはまた来てもらいたいな。

そのつぎは〈激団波平〉さんによる「ボイスダンス」のパフォーマンス。
私もピアノで参加。
「ボイスダンス」というのは私が勝手に付けさせてもらった名称なのだが、声とダンスを使った、しかも声というか言葉もダンスだというパフォーマンスは、オリジナリティが高くて、とても魅力的だった。
今後への可能性を感じさせてくれるものだった。

最後に、司会を手伝ってくれた満里菜といっしょにやろうとしたら、トイレに行きたいというので(笑)、私が一曲、ピアノを演奏することになった。
「お題を」と求めたら、「桜の三軒茶屋」と来たので(難しい!)、それで即興演奏。

演奏を終えたら、満里菜がもどっていたので、宮沢賢治の「黄色のトマト」を朗読してもらう。
ただし、普通に朗読するのではなく、ピアノの蓋のなかに頭を突っ込んで、弦の残響を生かしながら朗読する、いわば「グランドピアノ朗読」。
奇妙な方法だが、じつはこれまで何度かやってきていて、満里菜にもやってもらったら、あらたなオリジナリティが見えておもしろかった。

以上、これらの模様については、後日、あらためて、抜粋映像をYouTubeで配信する予定。
しばしお待ちを。

(現代朗読協会主宰 水城ゆう)

始まった基礎コースとライブコース(途中参加歓迎)

無題0502基礎今日から現代朗読協会の5月始まり「現代朗読基礎コース」と「朗読ライブ出演コース」がスタートした。
まだ始まったばかりなので、途中参加も可能。
興味がある方はどうぞご参加ください。

午前中は基礎コース、午後はライブコース。
いずれも「現代朗読」における「表現」とはなにかについて、基本的なことをまずしっかりと押さえるためのエチュードと講義をおこなった。

そもそも表現とはなんだろう、ということだ。
現代朗読において表現とは「自分自身のユニークさや独自性のいまこの瞬間のありようを他者に伝える行為」と定義している。
朗読はテキストを読みあげる形を取るが、テキストの内容を「伝達」する行為は、表現とはちがう。
わかりもしない作者の思いとか、読み手が勝手に決めつけている作品のテーマといった「思い込み/妄想」をオーディエンスに押しつけることでもない。
ただ正直に自分自信のいまこの瞬間のありようを、テキストを読むという行為を通じて表現するのが、現代朗読における表現である。

表現にも2種類あって、ひとつはプリペアド、つまり準備され、構築されたもの。
「このような形で伝えたい」という「設計」にもとづいて、それが再現できるように何度も練習し、準備する。
もうひとつは、インパロバイズド、つまり即興性であり、現在性である。

前者は設計し、計画し、準備して、それを表現の場に持ちこもうとするのだが、人間は生き物であり、毎日変化する。
一瞬としておなじ瞬間はない。
昨日準備したことを、今日おこなおうとしても、無理が生じる。
その無理を埋めようとして、さらに何度も練習して、構築を強化していくのだが、それをやればやるほど生き生きしたものから遠ざかっていく。
コンテンツとしては瑕疵のないものが完成するかもしれないが、表現行為としては死んでいるといわざるをえない。
商業コンテンツはしばしばそのような形を取る。

自分に正直に、誠実に表現しようとすると、準備されたものを手放し、いまこの瞬間の自分の生命活動に耳をすまし、それをよりどころとして表現していくしかない。
現代人はこういった感受性を決定的にうしなってしまっていることが多い。
それは、社会性を身につけてしまったゆえの結果である。

社会性は社会性として、それとは別に自分の生命活動に深く触れていく感受性を取りもどし、いまこの瞬間の生き生きした表現の喜びに踏みこんでいく必要がある。
一見、そちらはとても不確定で、薄暗く、見通しが悪くて、不安がよぎる。
しかし、いったんそちらに踏みこみ、自分自身の生命の声を聞くことができれば、逆にこれほどリアルな実存はないと実感できるだろう。
それができれば、他人からどんな批判を浴びせられようが、まったく気になるようなことはない。
ただ、自分自身でありつづければいいだけだとわかっているからだ。

すべての人はそれぞれユニークで貴重な存在だ。
しかし、ユニークさ・独自性と奇抜さはまったく別のものだ、という話もした。
ここも重要な観点だ。

概念としてことばをつらねると、抽象的で難解に聞こえるかもしれないが、実際にやることは具体的だ。
自分自身を繊細に緻密に見ながら、テキストを読んでみる。
気づくことが山のようにある。

基礎コースもライブコースも、全10回を通じて、深く深く自分の命そのものに接近し、触れていく。
途中から参加を希望する方や興味をお持ちの方は、現代朗読協会まで気軽にお問い合わせください。
問い合わせ窓口はこちら

(現代朗読協会主宰 水城ゆう)

四茶げろきょオープンマイク、4月開催終わりました

無題04よんちゃ2015年4月29日、午後。
毎月恒例となった三軒茶屋のライブスペース〈四軒茶屋〉での現代朗読協会(げろきょ)主催のオープンマイクが、今月も開催された。

毎回宣言しているように、このオープンマイクは「批評」「批判」などのジャッジメントをいっさいおこなわず、お互いに共感的に受け取り合うことで、真に安心してのびやかに表現できる場を作ることを目的としている。
とはいえ、出演者は聴いてくれた人たちからなんらかのフィードバックは欲しいもので、そのための仕組みとして、「味覚フィードバックシート」を毎回準備している。
出演者は全員、オーディエンスの全員からそのフィードバックシートを受け取り、自分の表現がどのように受け取ってもらえたのか知ることができる。
しかし、そこには批評や批判はなく、安心して受け取ることができる、という仕組みだ。

いつも司会のサポートをしてくれている森沢幸と、進行を手伝ってくれている野々宮卯妙のふたりともが、やんごとない用事で参加できなかったので、サポートをげろきょのゼミ生の川崎満里菜(弱冠21歳)にお願いした。
これがなかなかユニークで、今回は独特の雰囲気になった。

オープンマイクのトップバッターは、弱冠22歳の朗読者にして老練な雰囲気を醸し出している飯干くん。
とても満里菜とほぼ同い年とは思えない。

二番手はげろきょゼミ生の福豆々子さん。
与謝野晶子のぶっとんだ童話を、生き生きと楽しそうに読んでくれた。

三番手は川崎実雪・満里菜の母娘による紙芝居。
これは前回3月の続編ということで、前回のあらすじ付きでおこなわれた。
私もいちおうメンバーの一員として、ピアノ演奏で参加。

四番手は、げろきょゼミ生のバンガードさん。
夏目漱石の名作『草枕』の冒頭を、「重心移動朗読」で読む。
重心移動朗読がなんなのか、興味がある人は、現代朗読協会の講座に体験参加してみてください。

五番手は黒猫さんと原口さんによる「黒猫のタンゴ」。
ピアノの黒猫さんがとっても不思議な譜面を使っていたので、あとで見せてもらったら、さらに謎が深まるばかりの不思議さだった。

つづいて黒猫さんひとりによるピアノ演奏。
ドビュッシーの「月の光」だったが、何年かぶりにひと前でピアノを弾くという黒猫さん。
上手・下手を超えて、曲への思いや真摯さが伝わってきて、少なくとも私は胸が熱くなった。
おふたりにはまた来てもらいたいな。

そのつぎは〈激団波平〉さんによる「ボイスダンス」のパフォーマンス。
私もピアノで参加。
「ボイスダンス」というのは私が勝手に付けさせてもらった名称なのだが、声とダンスを使った、しかも声というか言葉もダンスだというパフォーマンスは、オリジナリティが高くて、とても魅力的だった。
今後への可能性を感じさせてくれるものだった。

最後に、司会を手伝ってくれた満里菜といっしょにやろうとしたら、トイレに行きたいというので(笑)、私が一曲、ピアノを演奏することになった。
「お題を」と求めたら、「桜の三軒茶屋」と来たので(難しい!)、それで即興演奏。

演奏を終えたら、満里菜がもどっていたので、宮沢賢治の「黄色のトマト」を朗読してもらう。
ただし、普通に朗読するのではなく、ピアノの蓋のなかに頭を突っ込んで、弦の残響を生かしながら朗読する、いわば「グランドピアノ朗読」。
奇妙な方法だが、じつはこれまで何度かやってきていて、満里菜にもやってもらったら、あらたなオリジナリティが見えておもしろかった。

以上、これらの模様については、後日、あらためて、抜粋映像をYouTubeで配信する予定。
しばしお待ちを。

(現代朗読協会主宰 水城ゆう)

5月開催:人生すっきり!「マインドフル手帳術」WS@羽根木の家

4月開催の当イベントが大好評につき、参加できなかった方のためにふたたび開催します。
よりブラッシュアップした内容になる予定で、初参加はもちろん、リピート参加も歓迎です。無題

手帳歴45年を超え、手帳(情報活用術)の本も書いたことがある水城ゆうによる、共感的コミュニケーションの「自己共感」スキルをもちいた、画期的な「マインドフル手帳術」の実践ワークショップです。

◎日時 2015年5月31日(日)10:00〜13:00
◎会場 現代朗読協会「羽根木の家」(京王井の頭線新代田駅徒歩2分)
◎参加費 3,000円

◎定員 15人
◎講師 水城ゆう

ご自分がふだん使っている手帳をお持ちください。
手帳ではなくタブレットやスマホでスケジュール管理をしているという方は、それをお持ちください。

ワークで使うので、ご自分の部屋の写真をお持ちください(スマホやデジカメの写真でかまいません)。人に見せるものではなく、プライバシーは守られます。ご自分だけワークのときに参照するものです。

※参加申し込みおよび問い合わせは、こちらのフォームから「お問い合わせ内容」で「その他」を選び、メッセージ本文に「マインドフル手帳」とご記入ください。

【こんなことをやります】
最初に自分の内外の「気がかりなこと」すべてを書きだし、いったん頭のなかをからっぽにします(GTDの手法に似ています)。
自分自身の内側に深くアクセスするためのマインドフルネス瞑想を、折にふれ、おこないます。
実際のワークは詳細なプロセスにしたがって、お互いにシェアしながら進めていきます。ひとりひとりの価値観を尊重する共感的コミュニケーション(NVC)の手法を用いますので、安心してご参加ください。

参加者全員にマインドフルネス手帳の運用方法を身につけてお帰りいただきます。
あとは手順にしたがって自分の人生をクリアにし、毎日いきいきとすごす段階へと乗り出していってください。

2015年5月1日金曜日

5月の現代朗読体験講座(5.1)

朗読体験講座 現代朗読協会の朗読体験講座、2015年5月のお知らせです。

まったく朗読をやったことがない/ちょっとやってみたいと思っている人や、すでに経験はあるけれど朗読表現に行き詰まりを感じているような方のためにおこなう、ワークショップ形式の体験講座です。

◎日時 2015年5月1日(金) 19:00〜21:00

◎場所 現代朗読協会・羽根木の家 (京王井の頭線新代田駅徒歩2分)

    世田谷区羽根木1-20-17

◎参加費 2,000円

※詳細とお申し込みはこちら から。

◎こんなことをやります

現代朗読というあたらしい表現を理解するために、実際に身体を動かしたり声を出したりして体験していただきます。

毎回、下のようなプログラムからいくつかをピックアップしてご紹介する予定です。

・朗読のための声と身体の準備。

・朗読するときに起こっているさまざまなことの理解。

・朗読のためのテキストの扱い方、読み方と、朗読実践。

・柔軟でとらわれない表現をおこなうためのヒント。

日程が合わない方のために「ゼミ体験参加」もご用意しています。

こちら もご利用ください。