2015年7月31日金曜日

オーディオブックコース全10回終了

スクリーンショット 2015-07-30 22.38.495月にスタートしたオーディオブック収録製作コースの今期全10回が、この木曜日で終わった。
参加者は毎回4、5名と少人数で、その分、充実した10回だったのではないかと感じている。

最終回は、夜になっても羽根木の家が蒸し暑く、ちょっとゆるい感じで基礎トレーニングをひととおりやったあと、簡易スタジオにそれぞれはいってもらって収録実習。

対面で読みを聴くのと、録音したものを聴くのとでは、全然印象がちがう。
それも当然で、いわば自分の部屋を肉眼でながめるのと、いったん写真に撮ってそれを観察するのくらいちがう。
録音したものは音声がすみからすみまでフラットに聞こえるので、客観的になれるのだ。
そしてそこには、朗読者の全存在が乗っかっている。
音声を聴けば、読み手のありよう、心理状態、たくらみ、すべてのことが手に取るようにわかる。

というようなことを、みんなであらためて確認し、基礎トレーニングの重要性を再確認したのだった。

じつをいうと、基礎トレーニングや現代朗読のエチュードに対して、最初は疑念を持つ者が多い。
「こんなことやってなんかなるの?」
「こんなんで朗読がうまくなったりする?」
そして、私がいっていることも半分も理解できないらしい。

スクリーンショット_2015-07-30_22_37_40それはそうだろう、朗読教室や講座や養成所で使われているのとはまったく異なる言語体系なので、最初はなにをいっているのかさっぱりわからないと思う。
しかし、この言語体系でしか伝えられないことがあるので、やむをえない。

私が3年前に韓氏意拳をはじめたときもそうだった。
教練がなにをいっているのか、さっぱりわからなかった。
そして自分がなにをどうすればいいのか、途方にくれてしまったものだ。
しかし、自分の理解できないその向こう側には「なにかある」という直感があり、食いついていった。
すると、すこしずつ言語が身体にはいってくるようになった。

現代朗読もそうで、わけがわからないといって遠ざけたり、去っていってしまう人も多いなか、食いついてくる人もいる。
そういう人たちがこの木曜日まで残っていたわけだが、とくにゼミ生になって食いついてきた人たちの表現クオリティの向上のめざましさといったら、それはすばらしいのだ。
もちろん、人それぞれのペースはあるし、理解と練習の深さも異なるのだが、方向性さえ見つけられたらあとは自分でやれることだ。

いずれにしても、「いまここ」や「ライブ感」を重視している現代朗読だが、収録も楽しいよね、という話になり、次期の全10回コースも楽しみなのだ。
あたらしく参加する人もいる。
また、定員にはまだまだ余裕があるので、興味がある方は申し込みしていただくか、気がかりなことがあれば遠慮なく問い合わせてみてほしい。

(現代朗読協会主宰・水城ゆう)

※次期オーディオブック収録製作コース全10回は、8月6日(木)夜にスタートします。詳細はこちら

2015年7月27日月曜日

7月27日:「沈黙[朗読X音楽]瞑想」公演@明大前キッドギャラリー

IMG_1221ご好評をいただいている「沈黙[朗読X音楽]瞑想」7月公演のご案内です。
これは公演、ライブであると同時に、ご来場いただいたみなさんにある種の「体験」そのものを提供する、まったくあたらしい試みでもあります。
ともに深く、ことば、静寂、音、そして空間とご自分の存在そのものをあじわってください。
◎日時 2015年7月27日(月)19:30開場/20:00開演
◎場所 キッド・アイラック・アート・ホール3階ギャラリースペース
    (京王線明大前駅徒歩1分)
    (156-0043)東京都世田谷区松原2-43-11
◎料金 2,000円
 野々宮卯妙 朗読
 水城ゆう  ピアノ、ほか演奏
予約先:ホール電話:03-3322-5564
または現代朗読協会お問い合わせ・予約フォームからお問い合わせ内容を「公演・ライブご予約」を選び、メッセージ欄に「沈黙瞑想」と明記してください。
終演後、ささやかながらワインとおつまみをご用意する予定です。
お時間のある方はお残りいただいて、おつきあいください。

2015年7月24日金曜日

【YouTube】6月の「沈黙[朗読X音楽]瞑想」抜粋映像

2015年6月26日。
明大前〈キッド・アイラック・アート・ホール〉の3階ギャラリースペースにておこなわれたライブイベント「沈黙[朗読X音楽]瞑想」のもようから、ごくかいつまんで抜粋映像にしました。

朗読は野々宮卯妙、ピアノ演奏は水城ゆう。
テキストは水城ゆう作「ストリーム」から抜粋・構成したものです。

映像はこちら(画像をクリックしてください)。

次回の「沈黙[朗読X音楽]瞑想」は7月27日(月)夜に、おなじ場所で開催します。
詳細と申し込みはこちら

【YouTube】6月の「沈黙[朗読X音楽]瞑想」抜粋映像

2015年6月26日。
明大前〈キッド・アイラック・アート・ホール〉の3階ギャラリースペースにておこなわれたライブイベント「沈黙[朗読X音楽]瞑想」のもようから、ごくかいつまんで抜粋映像にしました。

朗読は野々宮卯妙、ピアノ演奏は水城ゆう。
テキストは水城ゆう作「ストリーム」から抜粋・構成したものです。

映像はこちら(画像をクリックしてください)。

次回の「沈黙[朗読X音楽]瞑想」は7月27日(月)夜に、おなじ場所で開催します。
詳細と申し込みはこちら

【YouTube】6月の「沈黙[朗読X音楽]瞑想」抜粋映像

2015年6月26日。
明大前〈キッド・アイラック・アート・ホール〉の3階ギャラリースペースにておこなわれたライブイベント「沈黙[朗読X音楽]瞑想」のもようから、ごくかいつまんで抜粋映像にしました。

朗読は野々宮卯妙、ピアノ演奏は水城ゆう。
テキストは水城ゆう作「ストリーム」から抜粋・構成したものです。

映像はこちら(画像をクリックしてください)。

次回の「沈黙[朗読X音楽]瞑想」は7月27日(月)夜に、おなじ場所で開催します。
詳細と申し込みはこちら

7月24日:朗読体験講座@羽根木の家

朗読体験講座現代朗読協会の朗読体験講座、2015年7月のお知らせです。
まったく朗読をやったことがない/ちょっとやってみたいと思っている人や、すでに経験はあるけれど朗読表現に行き詰まりを感じているような方のためにおこなう、ワークショップ形式の体験講座です。
◎日時 2015年7月24日(土) 19:00〜21:00
◎場所 現代朗読協会・羽根木の家(京王井の頭線新代田駅徒歩2分)
    世田谷区羽根木1-20-17
◎参加費 2,000円
※詳細とお申し込みはこちらから。
◎こんなことをやります
現代朗読というあたらしい表現を理解するために、実際に身体を動かしたり声を出したりして体験していただきます。
毎回、下のようなプログラムからいくつかをピックアップしてご紹介する予定です。
・朗読のための声と身体の準備。
・朗読するときに起こっているさまざまなことの理解。
・朗読のためのテキストの扱い方、読み方と、朗読実践。
・柔軟でとらわれない表現をおこなうためのヒント。

2015年7月21日火曜日

2015年8月:来月の体験参加できるイベント

現代朗読協会ではゼミや講座など、どなたでも気楽に体験参加ができるように窓を開いています。
「現代朗読っていうけどふつうの朗読とどう違うんだろう」
「とりあえずなにか表現に挑戦してみたいんだけど」
「なんか怪しい感じなんだけど大丈夫だろうか」
といった声にお応えするものです。

以下に、今月(の残り)の体験参加可能なイベントをリストアップします。
ご都合のよいものを選んで、申し込みページからご予約ください。

1日(土)
10:00-12:30 朗読表現基礎コース(6)
18:00-20:00 雑学ゼミ
2日(日)
10:00-12:30 韓氏意拳初級講習会(要参加費)
18:00-20:30 次世代作家養成コース(8)
6日(木)
10:30-12:30 雑学ゼミ
19:00-21:30 オーディオブック収録製作コース(1)
8日(土)
10:00-12:30 朗読表現基礎コース(7)
18:00-20:00 雑学ゼミ
9日(日)
18:00-20:30 次世代作家養成コース(9)
13日(木)
10:30-12:30 雑学ゼミ
19:00-21:30 オーディオブック収録製作コース(2)
15日(土)
10:00-12:30 朗読表現基礎コース(8)
18:00-20:00 雑学ゼミ
20日(木)
10:30-12:30 雑学ゼミ
19:00-21:30 オーディオブック収録製作コース(3)
21日(金)
20:00-21:30 「沈黙[朗読X音楽]瞑想」@明大前(要参加費)
22日(土)
10:00-12:30 朗読表現基礎コース(9)
18:00-20:00 雑学ゼミ
23日(日)
18:00-20:30 次世代作家養成コース(10)
30日(日)
14:00-19:00 四茶げろきょオープンマイク@三軒茶屋(要参加費)

※詳細とお申し込みはこちらから。

2015年7月16日木曜日

2015年7月:今月の体験参加できるイベント

朗読体験講座現代朗読協会ではゼミや講座など、どなたでも気楽に体験参加ができるように窓を開いています。
「現代朗読っていうけどふつうの朗読とどう違うんだろう」
「とりあえずなにか表現に挑戦してみたいんだけど」
「なんか怪しい感じなんだけど大丈夫だろうか」
といった声にお応えするものです。

以下に、今月(の残り)の体験参加可能なイベントをリストアップします。
ご都合のよいものを選んで、申し込みページからご予約ください。

16日(木)
19:00-21:30 オーディオブック収録製作コース(9)
18日(土)
10:00-12:30 朗読表現基礎コース(5)
18:00-20:00 雑学ゼミ
19日(日)
16:00-19:00 四茶げろきょオープンマイク(要参加費)
24日(金)
19:00-21:00 現代朗読体験講座(要参加費)
25日(土)
11:00-17:30 次世代作家養成コース(7)特別遠足@深大寺
27日(月)
20:00-21:30 「沈黙[朗読X音楽]瞑想」@明大前(要参加費)
30日(木)
10:30-12:30 雑学ゼミ
19:00-21:30 オーディオブック収録製作コース(10)

※詳細とお申し込みはこちらから。

2015年7月13日月曜日

【YouTube】6月の四茶げろきょオープンマイク抜粋映像

スクリーンショット 2015-07-13 17.01.122015年6月10日。
三軒茶屋のライブカフェバー〈四軒茶屋〉にておこなわれた現代朗読協会主催のオープンマイクイベントの模様から、ごくかいつまんで抜粋映像にしました。

出演者
野々宮卯妙
菊地敦子
あかつきえにし
てんトコラ
桐村光
晩衛
川崎実雪
川崎満里菜
村田活彦
森本清美
前木久里子
司会進行
水城ゆう
森沢幸

映像はこちら

次回の四茶げろきょオープンマイクは7月19日(日)午後4時から開催します。
詳細と申し込みはこちら

「沈黙[朗読X音楽]瞑想」6月の感想

11665491_441010769393627_8727849259987751533_n先月6月26日夜にキッド・アイラック・アート・ホールのギャラリースペースで開催した「沈黙[朗読X音楽]瞑想」の来場者からいただいた感想を紹介します。
みなさん、ありがとうございました。

◎前回に引き続き体験してみました。この度は二階で寛ごうと、迷わず階段を上がりました。床に直に座り、暗転後は頭を手すり側にして、仰向けでヨガの死体のポーズになってみました。
意識した呼吸をしてみたり、からだの中に音を響かせてみたり、指先から何かが入ってくるイメージを作ってみたら、どんどんピアノの音が浸入してくるようでした。
両腕だけを気ままに蠢かしていたら、とても心地よかったです。
(中略)
水城さんのピアノ、テキスト、卯妙さんの声と気配が積み重なっていき、しだいに声が無くなり、音が濁流みたいにやってきていなくなっていく頃、「ああ、どうしようもない物事をただ受け入れる勇気があるんだな」と感じました。

◎今日は、出来るだけ動いてみました。朗読もピアノも身体にじんわりと染み込んで来ました。色々な姿勢で受け取る音の感じが中々面白かったです。
真っ暗な中でのピアノの演奏は、まず草原が浮かび、次に草藪から飛び立つ雲雀が浮かび、1羽だった雲雀がどんどん増えて行き、ある程度の高さをしばらく飛んでいたのが、凄い勢いで高く高く太陽に向かって飛んでいました。
卯妙さんの朗読は、ピアノにかき消されたと思ったら逆に朗読する声がピアノの音を逆にかき消したり、凄かったです。

◎卯妙さんの声に魅せられた。水城さんのピアノとの絶妙なコンビネーション。沈黙と朗読は共存できないと思ったが、見事に融合していた。刺激的な空間だった。

◎雨音が遠慮しないからライブ
コツンとヒールの踵が
鳴ってしまったからライブ
ドアが開いて闇が壊れるからライブ
邪魔されても邪魔にしないのがライブ
赦されることが解放になるからライブ
たとえ怒ってもきっと面白いからライブ
……と思ったのでした。
朗読とピアノと闇を初めて体験しました。

◎一種の緊迫感と不思議な静けさが混ざり合った朗読と、それに寄り添うようなピアノの音が創り出した空間の中に放り込まれてあっという間に過ぎさった1時間でした。中二階という多層的な空間を持つ会場の中で、万里さんのあるときは地響きのような、あるときは木霊の囁きのような声と水城さんの不協和音が奏でる空間との共鳴が織りなす命の一コマ。ストーリーを追うのではなく、そのコラボレーションを体験しつつも自分のストーリーとが自然にオーバーラップするという濃い時間が過ごせました。
最後に暗転となったとき、小さな時分、弟が急病のため母が私1人を置いて病院へ駆け込んだ時のことが蘇りました。ひとりぼっちで暗闇に取り残された孤独と不安…人が最奥に隠し持っている共通のもの。気が付くと頭上に、一点の灯りが小さな星のように灯っていました。唯一の希望のように。そうしたら、自分が、または同じ空間にいるであろう全ての観客と演者が、ともに呼吸しているのを感じました。

2015年7月12日日曜日

8月2日:羽根木韓氏意拳初級講習会

羽根木韓氏意拳現代朗読協会「羽根木の家」での内田秀樹準教練による韓氏意拳の体験&初級講習会、2015年8月のお知らせです。
韓氏意拳は自分の身体に注目し、身体の聲(こえ)に耳を傾ける稽古を主としているので、痛い思いをするようなことはまったくありません。
運動や武術の経験のない方、女性の方も多く、性別、また年齢を問わず、取りくみやすい内容になっています。

世話人である水城自身も、演出指導、ピアノ演奏、そして実生活面など多くの局面で、自分の身体にたいする意識が大きく変化しました。
演奏家としてもともと身体意識は人並み以上にあるつもりでしたが、韓氏意拳がもたらす身体意識の緻密さと深さは他の武術やボディーワークとはまったく異なる質を持っています。
演奏家、舞踏家、パフォーマーといった方にもおすすめの内容です。

● 講師からのひとこと
私達の身体には自然な働きがありますが、その自然さは複雑で捉え難いものです。
そこでまずは自身に注目し、様々な運動を通じて私たちの身体に宿る自然を見つけていくというのが韓氏意拳の試みです。
武術というと厳しいイメージがありますが、意拳の練習は手を挙げる、寄せる、振るといったとても簡素な練習が主なので運動経験、武術経験のない方でも大丈夫です。
稽古に取り組んでいる方には教育、芸術、音楽などの関係者も多く、みなに得る所があるのも意拳の特徴のようです。
幅広い層の方のご参加をお待ちしています。

羽根木韓氏意拳◎日程 2015年8月2日(日)
10:00〜12:30 午前の部(初級教程・体験可)
14:00〜16:30 午後の部(初級教程・会員クラス)

◎参加費 1クラス3,500円、2クラス6,500円(講習会費、会場費、講師交通費)

◎場所 東京世田谷「羽根木の家」(京王井の頭線新代田駅徒歩2分)
世田谷区羽根木1-20-17

※初級講習会の申し込みはこちら

◎持物 動きやすい服装・筆記用具・メモ

◎定員 各回8名(定員になりしだい締切らせていただきます)

※韓氏意拳の紹介はこちら

内田秀樹● 講師プロフィール
内田秀樹(うちだひでき)
韓氏意拳 創始人 韓競辰及び日本韓氏意拳学会公認 初級準教練。
2007年より韓氏意拳を学び始め、韓競辰、光岡英稔、駒井雅和、鹿間裕行より指導を受ける。
2008年より埼玉分館 世話人補佐を務め、2013年4月より教練養成課程に入る。
現在、東京分館、埼玉分館で指導活動中。東京都で呉服屋を営む。